サンクトペテルブルグ&モスクワ~♪♪ №10   

サンクトペテルブルグ&モスクワ №1          
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サンクトペテルブルグ&モスクワ №8
サンクトペテルブルグ&モスクワ №9




『エカテリーナ宮殿』に向けて出発しましょう。
サンクトペテルブルグ市内から25kmほどのところです。

ロシア      「エカテリーナ宮殿」
フランス     「ヴェルサイユ宮殿」
オーストリア  「シェーンブルン宮殿」
世界三大宮殿の達成です^^

ピョートル大帝の奥様のエカテリーナ一世の為の宮殿。
ピョートルの死後女帝となるエカテリーナ1世は今のリトアニアの農家の出身、元の名はマルタ。

口減らしに牧師の家に子守に出され
牧師一家がペストで死に絶えた中でひとり生き残り、別の牧師館の女中になります。

スウェーデンの兵士と結婚したが夫は戦死、街はロシア軍に降伏。
彼女は捕虜として占領軍司令官シェレメーチェフ懐柔策の一端にと差し出されます。

その後、ピョートルの右腕といわれたメンシコフに召し上げられ、さらにピョートルに召し上げられ、、、、

ピョートル1世に見染められますがロシア正教では離婚は認められないので
ピョートルは最初の妻を修道院に幽閉してしまいます。

二人は1712年正式に結婚し、エカテリーナは皇后となります。
1725年ピョートル1世が死去した後、エカテリーナ1世として即位
ロシア帝国初の女帝となりました。

この方もお転婆姫だったと思われる←ガイドさんが言ってました(笑)
酒飲みすぎたり、、、ドキッ!他人事じゃない(-。-;)ォィォィ 
浮気相手の生首突きつけられてもシラを切りとおしたり 
↑ ↑ ある意味 アッパレっちゃアッパレ、、、って(-。-;)ォィォィ

夫ピョートル1世が死んだら「アタシ皇帝っ♪」ってロシア初の女帝になったりするわけで
かなりネタになりそうな お方であります^^;


雪の残る木立の中を進んで行くと、クリーム色の宮殿が見えてきます。
此方はニコライ2世一家の暮らした宮殿です。
アッと言う間に通り過ぎ、慌ててシャッター押しても宮殿の端っこしか写せなかった、ボケてるしぃ^^;
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見えてきました~ 水色の宮殿♪
パステルカラーの可愛いロシアバロック様式、お姫様のお城~♪って感じですね~。
この水色と白のコントラストのお城、外壁の長さは約300m!
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此の外観そのものが可愛らしい♪
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「宮殿支えるのって、重いよな」
「腰に来るよな」
「腰痛 肩こり、職業病だよ」
「わかる!わかる!」

此処でも聞こえてきました、んな会話、、、って ハイ!妄想劇場~(笑)


バスを降りて歩いていくと、可愛い子のお出迎え~
カメラ慣れしとります~(笑)
みんながカメラ向けても、驚く事もなくカメラ目線~^^
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ピョートル大帝の妃、エカテリーナ1世のために建設された宮殿。
その後、女帝エリザヴェータ、エカテリーナ2世が改装を重ねた女性の夢の宮殿です。
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まだ雪がこんなに残っていたのです。
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宮殿内に入場します。
まあ~、とにかく広いんです!! エカテリーナ宮殿!!

まず目の前にドン!!!
此れを見て「おぉ~~~!!!」と感激したのですが
後で「エルミタージュ美術館」の階段を見た時には、此の階段が霞んだ(-。-;)ォィォィ
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階段の上には
西側に眠れる天使、東側に目覚める天使
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壁には有田焼
かなり高い位置に、ただ置いてあります「地震がないから大丈夫」とガイドさん言ってます。
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有名なのは『琥珀の間』
背景にロマンを感じて、熱い注目を集める「琥珀の間」。
ナチスドイツ軍に進入された1941年
ヒトラーによる新美術館の建築を目的に美術品の略奪とともに装飾を奪われた。
1979年に修復活動が始まるも、琥珀はすべてナチスドイツに持ち去られていた。
その上、視覚的資料が殆ど残されていなかったため、作業は困難に見舞われたそうです。

1979年から始まった復元作業により、2003年の建都300年記念に合わせて完全に復元されたのです。

そんなストーリーを持つこの空間
樹液が長い歳月を経てジュエリーへと昇華する琥珀と相成って、美しさは格別。

琥珀そのものは、、、一つ一つの美しさにはウットリするのですが
壁という壁、全て 琥珀!琥珀!琥珀~~~ 絵画の額縁も琥珀~~
大きな声じゃ言えないけれど余り趣味良くないよねぇ^^;

琥珀の間だけ、写真は撮れないのです、隣の部屋からズームで撮ろうとすると
係りの女性に止められます。
、、、、が、、、カメラのズーム一杯にして、隣の部屋の出口付近から、、、、
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「琥珀は美容に良いということで、長時間滞在するとお肌にいいらしいです」とガイド、さんが言うと
ここにいる~っ!! ここに残る~っ!! 


エカテリーナ1世  エカテリーナ2世
エカテリーナ2世、モスクワの武器庫で見たウエストの細いドレスの頃から、ずい分太りましたね~。
ドイツの小領邦君主の長女として生まれ、14歳の時ピョートル3世に嫁ぎます。
ゾフィーという名前をエカテリーナと改め、ロシア正教に改宗します。
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江戸時代、大黒屋光太夫がエカテリーナ2世に拝謁したのも此の場所だそうです。
『大黒屋光太夫』
緒形拳さん主演 「おろしや国酔夢譚」 映画も上映されましたね
光り輝く大広間に、他の人がいない写真が撮れるなんて奇跡のよう! 
トップシーズンには入場制限され時間ごとに見学するのですがそれでも大混雑になるそうです。
皆が隣の部屋に移動するのを待って待って、撮った写真、人が少ない時期でラッキーです。
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大広間の端に2台のピアノ、茶色のピアノはエルトン・ジョン氏が送ったもの。
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ロシア行きを決めてから、映画を見た頃に読んだ本を読み返してみました。

大黒屋光太夫さんがロシアへ渡った初めて日本人、と思われがちですが
1698年頃「でんべい」という名前の日本人がカムチャッカ半島で発見されています。
「でんべいさん」は、発見されるおよそ一年前大阪から江戸に向かう船に乗っており
途中暴風に遭い、カムチャッカ半島に漂着。
仲間は現地人クリール人に襲撃され命を落としますが、なぜか一人だけ殺されず囚われていた日本人でした。
でんべいさんはその後、ヤクーツク→モスクワと移されピョートル一世に謁見したとされています。
ピョートル一世の命により、でんべいさんはロシア国費で生活保証をされ
開設された日本語学校の教師となりました。
あのピョートル一世と実際に会った日本人がいたなんて!!! びっくり!!!ですよね。
記録に残ってるところでは、この「でんべいさん」がロシアにおける最初の日本人だそうです。

漂流から9年半。
大黒屋光太夫らは、ロシアから日本へ帰国することができました。

大黒屋光太夫さんがロシアに漂着してから230余年。
もし大黒屋光太夫さんがタイムスリップして現代に来たら
今の日本やロシアを見てどう思うのでしょうか。





                   右を見ても左を見ても、キンキラキン~☆~☆~
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このキンキラキン~ 日々お手入れがなされ、この輝きを保っているのです。
黒い天使は宮殿ができたときのオリジナル、修復された天使はピッカピカです。
ビフォー アフターの違いが良く分りますね。
お手入れしないとこのように黒ずんでしまいます、違いが分かるよう、このままに。
今も日々お手入れされ、宮殿内はピッカピカに保たれているのです。
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オランダのデルフト焼きの暖炉
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広々とした食堂はいくつあったのかしら? 可愛らしいテーブルセッティングに歓声が上がります。
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ロシア行きを決めてから、本を読み返したりするうちに
何かロシアの音楽が聴きたいなって、、、
CDショップで凄いベタだけど^^; 「カチューシャ」の入ってるCDを探しました。
ロシアのヴァイオリニスト「アナスタシア・チェボタリョーワ」のアルバムに
「カチューシャ」と「赤いサラファン」も入っていたので購入しました。
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「アナスタシア」さん、日本でも良くコンサートを開かれています。
1972年生まれのアナスタシアさん
現在ではこの世代のヴァイオリニストとして世界最高峰の一人とする評価を得ているようですが
ソ連社会主義体制の下で国家による英才教育を受けた事が災いし
ソ連崩壊後の一時期、ロシア国内において「旧体制側の人間」とのレッテルを張られ
不当な評価を受けていたのですね。
                
ようやく大人として花開こうとする18、9歳のアナスタシアにとって
その出来事は彼女の音楽人生だけでなく、奏でる音色そのものにも大きな影響を与えたのでしょうね。

美しい容姿から放たれるその音色からは
女性ならではの柔らかな響きの奥に独特で複雑な哀愁が漂ってくるようです。

ソビエトを思い起こさせる『カチューシャ』
ロシアの原風景を感じさせる『赤いサラファン』

哀しい歴史を、、、多くの涙を、、、無言で見つめてきたモスクワの表情をそのまま表しているような、、、、
旅行前にもずっとっ聞いていたのですが帰国後は写真の整理をしながらどっぷりハマっております。




エカテリーナ宮殿、まだ続きます。

by comuginet | 2013-05-09 06:08 | ★旅行

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